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本展について

「海のハンター展 ―恵み豊かな地球の未来―」の開催にあたって

私たちの生活圏を取り囲む海。今この瞬間にもそこに暮らす生物たちは“食うか・食われるか”を繰り広げています。捕食者(以下「ハンター」)にとって、効率的に「狩り」を行う手段は、生態系の中で生き抜くために大変重要です。それは生物が生きていくために必要な「エネルギー獲得の手段」にほかならないからです。 海のハンターたちは、サメ類やクジラ類など巨大なものから、体長数cmほどのカエルアンコウ類といった小さなものまで、とても巧みに狩りをします。彼らの姿や行動は多くの人々の興味を惹きつけてやみません。 本展では、海のハンターが生きるために必要な「捕食」に注目します。なかでも「顎」や「歯」の進化にスポットを当て、海のハンターの形や大きさ、ハンティングのテクニックなど多様な姿を紹介します。

最大の見所は、日本初公開となる、全長3.2mのオスのホホジロザメ成魚の全身液浸標本です。このホホジロザメは2014年8月末に沖縄県本部町近海で漁の延縄にかかって死んでいた個体です。地元漁師の方から研究推進のために沖縄美ら島財団に提供されたものを、同財団の特別協力により国立科学博物館の研究用の標本として作製しました。これまで研究用に作製されたホホジロザメ成魚の全身液浸標本は国内外でも例がありません。

内臓や筋肉など生物の形をしっかりと保存し、間近で本物の巨体をじっくりと観察できる貴重な機会となることから、サメ類の形態比較や生態を含む研究の進展に寄与するものと期待されています。一方で国立科学博物館は、生物多様性の保全のため、日本近海に生息する魚類を研究し、その成果の証拠となる標本とともに、人類の財産として継承してゆくことを使命と考えています。

特に大型で希少種のサメ類の標本を収集することは、研究促進の意味からも大変意義のあることです。

このほか、様々な海域に生きるハンターや、太古の海に繁栄したハンターの姿を、液浸標本や骨格標本、剥製、化石、復元模型など162点の展示標本に加え、ハンティングの様子を捉えた迫力ある映像を通じて紹介します。クロマグロやニホンウナギなど水産資源の未来を考える展示を交え、人と海との共存についても探ります。

本展が多くの方にとって、多彩な生物が生息する海の素晴らしさに触れ、生物の命をつなぐ営みについて理解を深めるきっかけとなれば幸いです。

国立科学博物館 日本経済新聞社 BSジャパン

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